ニートが生まれた背景

最近、新聞やテレビなどのメディアなどでも取り上げられ、社会問題となっている「ニート」という言葉は皆さんもご存知だと思います。
ニートは英語で「Not in Education, Employment or Training」の頭文字をとったもので、訳せば「就学、就労、職業訓練のいずれも行っていない状態」という意味になります。

また、厳密にいうと「家事手伝い」と「ニート」は線引きをされており、自営業などの両親の仕事を手伝ったり、ボランティア活動やその他社会経験を積むためのコミュニティーに属して、何がしらの社会的活動を行っている者などは定義としては違うようです。
あくまでニートは働ける環境にありながら、社会(就学や就職など)に接点を持たず暮らしている人々といえることができそうです。

また、こちらも社会問題となっている「引きこもり」と混同しがちではありますが、厳密に言えば「ニート」と「引きこもり」はその背景に大きな違いがあります。
「ニート」はいわゆる昨今の日本が抱える「裕福」さがその生まれる背景に挙げられ、「引きこもり」は一般的には「いじめ」や核家族化などの問題や、精神疾患とも深く関わっています。

しかし、「ニート」の場合はこういったいずれの問題も抱えていない若者などに多く、「夢」や「やりたいこと」が見つからないので、その期間何もせず生活をする。
といった背景が少なからずありそうです。
親の世代も貯蓄に余裕があり、かつ、アルバイトなどをせずともある程度のニート期間があっても問題視されない部分も少なからずあり、「働かずとも生活ができる」という、ニートの若者それぞれの「豊かさ」に起因する生活背景がその生まれてくる背景とはいえるのではないでしょうか?

 

政府の対応策とは

こうしたこれまでとは違った時代背景を元に、政府もその認識や実態に取り組み、社会全体の問題として対応策も執り行い始めています。
内閣官房では「再チャレンジ担当室」と呼ばれるものを設け、若年層を中心にニートやフリーターなどの公務員採用枠を確保しています。

また、今後の対応策の予定としては、こういった「再チャレンジ」に積極的な企業への表彰、税遇面の優遇処置なども検討されているようです。

 

今後考えられる問題

ニートにおいては今後考える諸問題も数多くありますが、中でもやはりその「高齢化」です。
また、ニートとなっている若者が増加傾向にある背景から、産業界や経済界、はては社会全体の人的資質の劣化などが叫ばれています。
就労はもちろんですが、このニート期間中に何がしらの職業斡旋や職業訓練、就学などの処置も社会全体の問題として取り組まなければなりません。

さらに冒頭に挙げたように、今後ニート世代の若者たちが高齢化をしてゆき、本当に取り残されたジェンダーとなり、精神疾患や家庭問題を起因として本当に働けなくなってゆく動向も垣間見られています。
こうして「引きこもり」となってゆくニート世代の若者に歯止めをかけるための対策が急がれています。