恐ろしい精神論

私が学生を卒業後に勤めた会社は、まるでカルト宗教のように社長を崇拝する企業でした。
それだけならまだ我慢も出来たのですが、あとから次々に出てくる「ありえない話」により、1年足らずで逃げ出してしまった経歴があります。
しかし今思ってもあの状態から抜け出すには、逃げだすようにやめる方法しかなかったと思います。

まず入社後、上司から言われた一言が衝撃的でした。
「営業成績は忠誠心の現れ。数字が達成できないのはお前の会社に対する愛が弱いからだ」
「仕事は情熱がなければいけない。覇気が無い奴はずっと営業をして訓練しろ」
という話です。
聞いた瞬間はまさに「ぽかーん」と口を空けて反応しましたが、すぐさま周りの先輩から無理やり口を閉じるように直されてその場を過ごしました。

どうせ大げさにはなしているだけだろう、なんて高をくくって日々を過ごしていたのですが、就職してから1カ月後の休日に上司からどなり声とも言える電話が鳴り響きました。
「なんで売上を達成していないのに休むんだ」
「そんなことでは会社への愛情を感じられない」
というお言葉。
正直この時点でこの会社は異常だと感じざるを得ませんでした。

 

周辺には仲間もいない

その日は休日にもかかわらず午後から出勤したのを覚えています。
しかしなぜ怒られながら休日出勤をしなければならないのか、非常に不愉快なまま出ていったため、顔にも思い切り不満の色が出てしまっていました。

するとある先輩から喫煙室に呼び出され土下座をするよう強要されたのです。
「お前のその顔を見るとみんなの士気も下がる」
「忠誠心が足りない」
などと罵声を浴びせられ、土下座をしないのならお前の席はない、とまで言われる始末です。

そこまで言うのなら、と私も考え、あらかじめ用意していた辞表をすぐさま提出。
後ろで上司が何か騒いでいましたが無視して会社を後にしました。

次の日から1日20件近い電話が携帯電話の履歴に残っていましたがすべて無視をし労基へ。
予め用意していたボイスレコーダーが役に立ち、すぐさま退職手続きが行われました。

 

熱意=無給ではない

実際ブラック企業に勤めて分かった事ですが、熱意や会社への愛という言葉で無償の働きを強制する企業が当たり前のようにあると感じました。
今では友人から紹介された企業で平和に過ごしています。